うつ病は脳に機能障害が起きている状態で、否定的なものの見方に支配され、「憂うつな気分」や「気持ちが重い」といった抑うつ状態が1日中続き、何をしても楽しめないといった状態になります。このほか、眠れない、食欲不振なども見られるようになります。さらにこれらの状態が長期間続くようになると「自分はダメな人間だ」と感じるようになります。このような症状が見られたら、うつ病の可能性も考えられますので、一度ご相談ください。
なおうつ病発症のメカニズムですが、脳の細胞同士で情報のやり取りをする神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンなどの機能不全により起こるとされています。このような状態になりやすいタイプとしては、先天的にうつを発症しやすい体質であることに加え、環境の変化や大きなストレス、病気などが重なることで起きやすくなると言われています。
治療につきましては、まずしっかり休養をとることが大切です。具体的な治療法としては、神経伝達物質(セロトニンとノルアドレナリン)を増やす抗うつ薬を服用するほか、症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入剤なども用いることもあります。さらに精神療法として認知行動療法なども行います。