メンタルヘルス科とは主に心の病気を扱う診療科です。具体的には、気分障害(うつ病、双極性障害)、不安障害、統合失調症といった精神疾患(心の病気)が診療対象となります。よく見られる症状としては、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想といったことがあります。これらの精神不調が続くと日常生活に支障をきたす場合があり、当院では適切な治療により早期に心の健康(メンタルヘルス)の回復・維持を目指します。
当院では、心の病気や心身症の治療法として、薬物療法と精神療法を中心に行います。
当院で行う薬物療法では、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬といった治療薬を用いますが、なかには依存性が高いお薬もあることから、必要な時だけ患者様の判断で服用する頓服投与としています。そのため、お薬の量や期間は必要最低限で済む治療に努めています。
また使用するお薬につきましては、期待できる効果および副作用について詳細にご説明するほか、服用することについての不安などもお聞きし、患者様がご納得されたうえで処方を行います。
精神療法とは薬物を使用しない非薬物療法のことでもあり、薬物療法と併行して行うこともあれば、単独で行うこともあります。支持的精神療法、家族療法、集団精神療法などがありますが、患者さまとの対話を通じてより良い治療方法を共に選択し決定してまいります。